従業員ごとに打刻方法を使い分けたい!freee人事労務の柔軟な打刻設定

「オフィス勤務の従業員は共有のタイムレコーダーで、現場や営業の従業員は自分のスマートフォンから打刻させたい」

「特定の従業員だけ、個人のPCからの打刻を制限したい」

このようにお考えの人事労務担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

従業員の働き方や役職によって、打刻する場所やデバイスは様々です。全員に同じルールを適用すると、かえって非効率になったり、正確な勤怠管理が難しくなったりすることがあります。

この記事では、freee人事労務を活用し、共有の打刻機のみで打刻を行う従業員と、個人のPCやスマートフォンからも打刻できる従業員を分けるための設定方法を解説します。

freee人事労務の勤怠設定機能について

この記事でご紹介するのは、「freee人事労務」の勤怠設定機能です。具体的には、会社全体の基本となる打刻設定と、特定の従業員に適用する「勤務・賃金設定」を組み合わせることで、従業員ごとに打刻方法を柔軟にコントロールする手順を説明します。

具体的な設定手順

設定は大きく分けて3つのステップで完了します。まず会社全体の基本的なルールを決め、次に例外となる従業員向けのルールを作成し、最後に対象の従業員にそのルールを適用する、という流れです。

ステップ1:基本となる打刻設定を行う

まず、会社の大半の従業員に適用する、基本的な打刻ルールを設定します。この設定が会社全体の共通ルールとなります。

  1. freee人事労務のメニューから「設定」>「勤怠基本設定」を開きます。
  2. 「打刻設定(タイムレコーダー機能)」の項目にある、「従業員の打刻(タイムレコーダー機能)を有効にする」にチェックが入っていることを確認します。
  1. 次に「打刻方法」の項目で、どちらの運用を基本とするかを選択します。
    • 大半の従業員にPCや携帯電話からの打刻を許可する場合:
      「Web打刻を許可する」にチェックを入れます。スマートフォンアプリやLINE連携を利用する場合も同様に、該当項目にチェックを入れてください。
    • 大半の従業員には共有端末での打刻のみを許可する場合:
      「Web打刻を許可しない(チェックを外す)」に設定します。

ステップ2:個別用の勤務・賃金設定を作成する

次に、ステップ1で設定した基本ルールとは「異なる」打刻方法を適用したい従業員のための、専用の設定を作成します。

  1. メニューから「設定」>「勤務・賃金設定」を開き、新規作成または既存の設定を編集します。
  2. 設定画面の中にある「打刻設定(タイムレコーダー機能)」という項目を探し、「打刻方法と自動登録」のプルダウンから「個別に設定する」を選択します。
  1. Web打刻、モバイルアプリ打刻、LINE打刻の各項目について、ステップ1の基本設定とは逆の設定を行います。
    • (例)ステップ1で「Web打刻を許可する」と設定した場合:
      個別設定では、Web打刻をさせたくない従業員向けに、この項目のチェックを外します。
    • (例)ステップ1で「Web打刻を許可しない」と設定した場合:
      個別設定では、Web打刻を特別に許可したい従業員向けに、この項目のチェックを入れます。

ステップ3:作成した設定を従業員に紐付ける

最後に、ステップ2で作成した個別の設定を、対象となる従業員に適用(紐付け)します。この作業は、従業員一人ひとりに行う方法と、複数人をまとめて行う方法があります。

個別に紐づけを行う方法

  1. メニューから「従業員」一覧を開き、設定を変更したい従業員を選択します。
  2. 従業員詳細画面の「給与情報」タブ内にある、「勤務・賃金設定」の項目で、ステップ2で作成した設定を選択し、保存します。

一括で紐づけを行う方法

  1. 「従業員」一覧画面の右上にある「一括操作」ボタンから、「従業員情報の一括更新」を選択します。
  2. 「項目を選択」のプルダウンで「勤務・賃金設定」を選びます。
  3. 何月分の給与からこの設定を適用するかを選択し、「はじめる」ボタンをクリックします。
  4. 従業員一覧が表示されるので、設定を変更したい従業員の左側にあるチェックボックスにチェックを入れ、「一括更新」ボタンをクリックします。
  5. 変更したい「勤務・賃金設定」を選択し、「更新」ボタンをクリックします。

以上の3ステップで、全社共通の基本ルールと、特定の従業員向けの個別ルールを組み合わせ、柔軟な打刻管理を実現できます。

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この記事を書いた人

株式会社 YOU & YOU

freeeの導入支援や販売代理店の株式会社YOU&YOU。
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