freeeのCSVインポートエラーを解決!よくある3つの原因と対処法

CSVインポート、諦めていませんか?

freee人事労務の「一括更新」機能は、大量の従業員情報や取引データを一度に登録・更新できる非常に便利な機能です。しかし、CSVファイルのインポート時に予期せぬエラーが発生し、「何度試してもうまくいかない…」と諦めてしまった経験はございませんか?

実は、エラーの多くはCSVファイルを作成するExcelなどの表計算ソフトの仕様や、少しの書式設定ミスが原因です。この記事では、インポート時によくあるエラーとその簡単な解決策を具体的にご紹介します。

この記事で解説する機能について

本記事では、freee人事労務に関する「CSVファイルの一括更新(インポート)機能」について、特に発生頻度の高いエラーの対処法を解説します。

具体的なエラーと対処手順

1. 従業員番号や口座番号の先頭の「0」が消えてしまう

「該当する従業員がいない」「口座番号の桁数が足りない」といったエラーが出る場合、これが原因かもしれません。

原因

Excelなどの表計算ソフトは、数値の先頭にある「0」(ゼロ)を自動的に削除してしまう仕様になっています。そのため、例えば「012345」という従業員番号は「12345」として認識され、freee上のデータと一致しなくなりエラーが発生します。

対処法

セルの書式設定で3桁に統一する
ここでは例として、支店コード(例:「008」が「8」になってしまう)を3桁に統一する手順を解説します。

  • 桁落ちを修正したい列全体を選択します(例:A列の「A」部分をクリック)。
  • Excelの「ホーム」タブにある書式設定欄(「標準」などと表示されているプルダウン)をクリックし、「その他の表示形式」を選択します。
  • 「セルの書式設定」ウィンドウが開いたら、「表示形式」タブから「ユーザー定義」を選びます。
  • 「種類」の入力欄に、揃えたい桁数分だけ「0」を入力します。3桁にしたい場合は「000」と入力し、「OK」をクリックします。
  • 列のデータが「008」のように3桁表示に統一されます。
重要

この設定を行った後、CSV形式でファイルを上書き保存したら、そのファイルは開かないでください。再度ファイルを開くと、またゼロが消えてしまいます。保存後はそのままfreeeのインポート画面に進み、アップロードしてください。

2. 日付の形式が正しくない

freeeが指定する日付形式(例: yyyy/mm/dd)と異なっている場合にエラーとなります。

① 日付の桁数を整える(例:「2025/1/1」→「2025/01/01」)

  1. 「ホーム」タブの書式設定欄から「その他の表示形式」を選択します。
  2. 修正したい日付データが含まれる列を選択します。
  1. 「ユーザー定義」を選び、「種類」の入力欄に「yyyy/mm/dd」と入力して「OK」をクリックします。これで月と日が2桁表示に統一されます。

② 和暦から西暦に変換する

和暦(例:令和7年)で入力してしまったデータを西暦に変換する方法です。

  1. 変換したい列を選択し、上記①と同様に「ユーザー定義」で「yyyy/mm/dd」に設定します。
    この時点で見た目が変わらない場合がありますが、問題ありません。次のステップに進んでください。
  2. 列が選択された状態で、Excelの「データ」タブから「区切り位置」をクリックします。
  1. 「区切り位置指定ウィザード」が表示されますが、何も設定を変更せずに、そのまま「完了」ボタンをクリックします。
  1. 選択していた列全体のデータが更新され、日付が西暦表示に変換されます。
【補足】 西暦から和暦への変換方法

逆に西暦から和暦へ変更したい場合は、「セルの書式設定」>「日付」を選び、「カレンダーの種類」で「和暦」を選択してください。

3. 文字コードのエラーが表示される

「CSVファイルの文字コードに問題があります。UTF-8に変換の上再度取り込んでください。」というエラーメッセージが表示される場合の対処法です。

原因

freeeのインポート機能は、「UTF-8」という文字コード(コンピュータが文字を認識するための形式)に対応しています。Excelで作成したCSVファイルは、通常この形式になっていないため、変換作業が必要です。

対処法:メモ帳を使って文字コードを変換する

  1. 保存したCSVファイルを右クリックし、「プログラムから開く」>「メモ帳」を選択してファイルを開きます。
  2. メモ帳の「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」をクリックします。
  3. 表示されたウィンドウ下部にある「エンコード」のプルダウンから「UTF-8 (BOM付き)」を選択し、保存します。
  1. 上書き保存したファイルをfreeeでインポートしてください。

人事労務管理、さらに最適化しませんか?

「freee人事労務を導入したのに、給与計算業務が楽にならない」「煩雑な人事情報管理に時間がかかっている」とお困りではありませんか?

加えて、人手不足により、人事担当者の負担が増大している企業様も少なくありません。freee人事労務は、人事部門の業務負担を軽減し、より戦略的な人事情報管理を可能にします。もし人事部門の人材ソースの確保に課題があるなら、給与計算や人事情報の管理をクラウドを使ったアウトソーシングやBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)として活用するのも一つの手です。

YOU&YOUは、現在のfreee人事労務の活用状況を分析し、給与計算の自動化や人事情報管理の最適化など、御社に最適な改善策をご提案します。さらに、人事労務業務のBPOによって、コア業務への集中を支援することも可能です。

お気軽にYOU&YOUまでご相談ください!

この記事を書いた人

株式会社 YOU & YOU

freeeの導入支援や販売代理店の株式会社YOU&YOU。
freeeを利用して現状の経理負担を減らしたい、自社の運用をfreeeに置き換えることができるのか等、ご相談は、ぜひYOU&YOUにお気軽にご相談ください。