freeeで債権債務の相殺処理はどうする?

freee上で債権債務の管理をしている場合、売掛買掛両方を未決済取引として登録するためどのように処理するべきか悩むことはありませんか?今回はその処理について深堀りしていければと思います。


未決済取引登録している掛けの相殺方法

1. 未決済取引の基本的な振替方法について

未決済取引を決済済みにする方法は大きく分けて2つあります。1つ目は「決済を登録」です。こちらは支払いを行った口座を登録することで支払い完了とすることができます。2つ目は「+更新」です。未決済取引の「決済を登録」の隣にボタンがあります。こちらを利用することで例えば前払の費用振替ができたりします。掛けの相殺の場合2つ目の方法を利用します。

2. 具体的な相殺手順

相殺の場合、未決済取引は2つ作成するため、例えば買掛側で相殺を登録し売掛側の未決済取引でも同じように登録してしまうと重複してしまいます。しかし登録しないと「未決済取引」で残ってしまいます。そのため少し変わった運用が必要になります。早速この手順について見ていきましょう。

未決済取引の作成

まずは売上・仕入両方の未決済取引を作成しましょう。

相殺分の登録

相殺登録する時は金額の多い方の取引で相殺処理をします。今回は仕入高の方が多いため、こちらの取引の「+更新」を行います。

決済の項目に「+更新」ボタンがあるので、こちらをクリックします。

更新内容の登録

更新内容には相殺対象の「売掛金:¥100,000」を入力します。

決済状況の確認

登録後、決済状況でデータに間違いが無いか確認しましょう。「決済中」になっていればOKです。

売掛側の相殺

未決済取引として残っている売上側の取引も同じように「+更新」ボタンをクリックし、更新内容を入力します。更新内容は画像の様に「売掛金」を選択してください。「売掛金/売掛金」となり、不安に思うかもしれませんが、この処理をすることで残高を変えずに「未決済取引⇒決済済み取引」へステータス変更が可能となります。

支払時の消込処理

相殺後の金額で支払をするため、「未決済取引を探す」にて検索をすると該当の取引がすぐ探せるかと思います。後は普段の消込と同様に登録をしていただければ相殺時の仕訳処理の完了です。

3. 最終的な仕訳の状態について

売掛計上

売掛金¥100,000/売上高¥100,000

買掛計上

仕入高¥150,000/買掛金¥150,000

買掛金と売掛金の相殺

買掛金¥100,000/売掛金¥100,000

未決済取引を決済済みにするための仕訳

売掛金¥100,000/売掛金¥100,000

買掛金の支払

買掛金¥50,000/預金¥50,000

4. 参考情報

操作については下記ヘルプページにも記載があるのでご確認ください。また、未決済取引を決済済みにするための操作は一括操作も可能です。


業務改善の提案

フリー会計のアドバンスプラン以上をご契約いただくと請求書受取⇒承認⇒仕訳作成を紐づけをもって処理することが可能になります。相殺の手前までを効率化することが可能ですので、ぜひご検討ください。
仕入の支払いや、毎月の請求を効率的に管理するための会計ソフトをご検討の場合は、業務にあったプランの選択のご相談も可能です。会計ソフトの乗り換えについてはfreee販売代理店のページからお問い合わせ下さい。

この記事を書いた人

株式会社 YOU & YOU

freeeの導入支援や販売代理店の株式会社YOU&YOU。
freeeを利用して現状の経理負担を減らしたい、自社の運用をfreeeに置き換えることができるのか等、ご相談は、ぜひYOU&YOUにお気軽にご相談ください。