煩雑な仮払金の管理をfreeeで行うには?

今までの慣習で、多くの会社でまだ毎月現金で仮払金の経費精算が行われています。しかし、現金処理は煩雑で、お金の出し入れが増えるため、どうしても人的ミスにより差額が発生してしまうという悩みがあります。

freeeを導入されるお客様でもよくご相談いただくので、freeeで仮払金を便利に管理する方法をご紹介します。

freeeを活用した仮払金管理の方法

仮払金管理の基本的な考え方

freeeでは、便宜上の入出金の入口を管理する“口座”という概念があります。この口座を利用して、仮払金の動きを可視化でき、現在の残額などをすぐに把握することができます。(口座を登録しない方法もありますが、それはまたの機会に)

仮払金管理の手順

①便宜上の「仮払口座」を作成する

マスタ・口座>口座>現金その他>資産の口座(小口現金・仮払金など)を登録する

例:「営業A仮払口座」

②仮払金の現金を渡す際に、仮払口座に資金を移動する

取引入力>収入支出形式>口座振替

現金から「営業A仮払口座」に100000円を入金

ホームの「営業A仮払口座」の残高が100000円となる

③経費が発生した場合の処理

経費パターン①

取引入力>ファイルボックス>ファイルを選択>取引登録

交際費1200円を「完了」で「営業A仮払口座」として登録

ホームの「営業A仮払口座」の残高が98,800円となる

経費パターン②

発注・経費・支払>経費精算>承認済みの申請を選択>取引内容

Aさんの申請の旅費交通費53,800円を「完了」で「営業A仮払口座」として登録

ホームの「営業A仮払口座」の残高が45,000円となる

④月末の返金処理

月次の対応に応じて処理を行う

 取引入力>収入支出形式>口座振替

  1. パターン①毎月初に10万円とする場合、差額を最初の処理と同様に口座振替

 「現金」→「営業A仮払口座」に(55,000円)

 ホームの「営業A仮払口座」の残高は100,000円

  1. パターン②月一精算で現金を受け取る場合は、残金を回収した時点で口座振替

 「営業A仮払口座」→「現金」に(45,000円)

 ホームの「営業A仮払口座」の残高は0円

仮払金の管理状況を確認する

口座を利用して入出金管理をすることで、自動で現金出納帳の役割を持つ「現預金レポート」にも記帳されます。その他、お金の流れを確認できる3つの方法をご案内します。

現預金レポート→入出金履歴を一目で確認可能

総勘定元帳(営業A仮払口座)→仮払金口座単位での詳細確認が可能

仕訳帳(絞り込み機能)→勘定科目を「営業A仮払口座」に絞り込んで全仕訳を確認した画面

追加情報

口座の登録

口座は、入出金の入口になれる「勘定科目」として登録されます。

独自の口座を登録する(小口現金など) – freee ヘルプセンター

口座の表示名設定

「営業A仮払口座」は決算書上は「現金」として表示されます。

決算書表示名などは社内の運用に合わせて「勘定科目の設定」より変更できます。

業務改善の提案

すでに、freeeご利用の方は、現金の仮払金や小口現金を法人カードに置き換えることで、現金管理の負担を軽減できます。

ぜひこの機会にfreeeを活用した効率的な現金管理をご検討ください。

freeeを利用して現状の経理負担を減らしたい、自社の運用をfreeeに置き換えることができるのか等、ご相談は、ぜひYOU&YOUにお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

株式会社 YOU & YOU

freeeの導入支援や販売代理店の株式会社YOU&YOU。
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