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CSVインポート、諦めていませんか?
freee人事労務の「一括更新」機能は、大量の従業員情報や取引データを一度に登録・更新できる非常に便利な機能です。しかし、CSVファイルのインポート時に予期せぬエラーが発生し、「何度試してもうまくいかない…」と諦めてしまった経験はございませんか?
実は、エラーの多くはCSVファイルを作成するExcelなどの表計算ソフトの仕様や、少しの書式設定ミスが原因です。この記事では、インポート時によくあるエラーとその簡単な解決策を具体的にご紹介します。
本記事では、freee人事労務に関する「CSVファイルの一括更新(インポート)機能」について、特に発生頻度の高いエラーの対処法を解説します。
具体的なエラーと対処手順
1. 従業員番号や口座番号の先頭の「0」が消えてしまう
「該当する従業員がいない」「口座番号の桁数が足りない」といったエラーが出る場合、これが原因かもしれません。
原因
Excelなどの表計算ソフトは、数値の先頭にある「0」(ゼロ)を自動的に削除してしまう仕様になっています。そのため、例えば「012345」という従業員番号は「12345」として認識され、freee上のデータと一致しなくなりエラーが発生します。
対処法
セルの書式設定で3桁に統一する
ここでは例として、支店コード(例:「008」が「8」になってしまう)を3桁に統一する手順を解説します。
- 桁落ちを修正したい列全体を選択します(例:A列の「A」部分をクリック)。

- Excelの「ホーム」タブにある書式設定欄(「標準」などと表示されているプルダウン)をクリックし、「その他の表示形式」を選択します。

- 「セルの書式設定」ウィンドウが開いたら、「表示形式」タブから「ユーザー定義」を選びます。
- 「種類」の入力欄に、揃えたい桁数分だけ「0」を入力します。3桁にしたい場合は「000」と入力し、「OK」をクリックします。

- 列のデータが「008」のように3桁表示に統一されます。

この設定を行った後、CSV形式でファイルを上書き保存したら、そのファイルは開かないでください。再度ファイルを開くと、またゼロが消えてしまいます。保存後はそのままfreeeのインポート画面に進み、アップロードしてください。
2. 日付の形式が正しくない
freeeが指定する日付形式(例: yyyy/mm/dd)と異なっている場合にエラーとなります。
① 日付の桁数を整える(例:「2025/1/1」→「2025/01/01」)
- 「ホーム」タブの書式設定欄から「その他の表示形式」を選択します。
- 修正したい日付データが含まれる列を選択します。

- 「ユーザー定義」を選び、「種類」の入力欄に「yyyy/mm/dd」と入力して「OK」をクリックします。これで月と日が2桁表示に統一されます。

② 和暦から西暦に変換する
和暦(例:令和7年)で入力してしまったデータを西暦に変換する方法です。
- 変換したい列を選択し、上記①と同様に「ユーザー定義」で「yyyy/mm/dd」に設定します。
この時点で見た目が変わらない場合がありますが、問題ありません。次のステップに進んでください。 - 列が選択された状態で、Excelの「データ」タブから「区切り位置」をクリックします。

- 「区切り位置指定ウィザード」が表示されますが、何も設定を変更せずに、そのまま「完了」ボタンをクリックします。

- 選択していた列全体のデータが更新され、日付が西暦表示に変換されます。
逆に西暦から和暦へ変更したい場合は、「セルの書式設定」>「日付」を選び、「カレンダーの種類」で「和暦」を選択してください。
3. 文字コードのエラーが表示される
「CSVファイルの文字コードに問題があります。UTF-8に変換の上再度取り込んでください。」というエラーメッセージが表示される場合の対処法です。
原因
freeeのインポート機能は、「UTF-8」という文字コード(コンピュータが文字を認識するための形式)に対応しています。Excelで作成したCSVファイルは、通常この形式になっていないため、変換作業が必要です。
対処法:メモ帳を使って文字コードを変換する
- 保存したCSVファイルを右クリックし、「プログラムから開く」>「メモ帳」を選択してファイルを開きます。
- メモ帳の「ファイル」メニューから「名前を付けて保存」をクリックします。
- 表示されたウィンドウ下部にある「エンコード」のプルダウンから「UTF-8 (BOM付き)」を選択し、保存します。

- 上書き保存したファイルをfreeeでインポートしてください。
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